LAPの分析結果からその場所に勤務している従業者数を除きたい場合などに活用いただけます。
算出方法は以下の2つです。
1.【カスタム分析】来訪率分布マップを利用する方法
2.【人流速報】来訪者距離圏別割合を利用する方法
1.【カスタム分析】来訪率分布マップを利用する方法
① 【カスタム分析】来訪率分布で、従業者数を知りたい建屋を指定する(ここでは、箱崎の日本IBM)。
② CSVデータをダウンロードして、POIから1kmの町丁目の推計来訪率 (V0) を確認する。
例えば、最も近い「日本橋箱崎町」では、
V0 = 0.01692114
これは、日本橋箱崎町から、1.692%がPOIに5回以上訪問していることを示している。(つまり、この町丁目に勤務する人のうち、1.692%がこのPOIの建物に勤務していると考えて大きく相違はないと考えられる)
③ 別途、「エリア基本データ」ウィジェットで同じホーム(訪問条件)を指定して、CSVデータをダウンロードし、②の町丁目の従業者数(P0)を得る。
ここでは、 P0 = 17787 (四捨五入)となる 。
④ ②と③で出した割合と数値を以下の数式に当てはめると、日本橋箱崎町を推定勤務地とする人で、指定したPOI(建屋)で勤務していると推定される人数(E0)が得られる。
E0 = P0*V0
箱崎の日本IBMに勤務している推定人数(従業者数)
E0 = P0*V0 = 17787* 0.01692114 = 301[人]
指定したPOI(建屋)で勤務していると推定される人数(従業者数)= ③で調べた町丁目の従業者数*②の町丁目の推計来訪率
⑤ ④の計算を、「来訪率分布マップ」のCSVデータのPOIから1km以内の全ての町丁目で算出する。
(それらを E0, E1, E2, … En とする。その総計が、POI(建屋)の推定従業者数 (E) となる。
E = P*V = E0 + E1 + E2 + … + En = 1329 [人]
この計算は以下のようにエクセルシートを用いて行う。
2.【人流速報】来訪者距離圏別割合を利用する方法
【人流速報】 来訪者距離圏別割合からも推定従業者数を割り出すことができます。
このとき、POIに勤務する推定人数(従業者数)は以下の様に計算される。
2299 * 0.63 = 1448 [人]
⚠️この方法は、延人数(訪問回数)を人数に置き換えている点で、必ずしも人数をカウントしているとは言えません。
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